超少子化―危機に立つ日本社会
超少子化―危機に立つ日本社会鈴木 りえこ
おすすめ度 ★★★☆☆
★★☆☆☆ 2006-07-11 少子化の解決策がなぜ愛国教育なのか
日本に根強く残る性別役割分業思想や、女性に出産か労働かの事実上の二択を迫る企業社会の欠陥を鋭く突き、高福祉型社会への転換を図ることを目指すことを説く好書……であったはずなのに、ラスト10ページで愛国心の欠如を是正し、学校教育で愛国教育を復活させることこそが少子化の解決策であるなどという珍説をぶち上げてしまったがために、せっかくの精緻な分析が台無しになってしまった。第三号被保険者制度、配偶者控除などの税制上優遇措置の撤廃を直ちに行えとの主張は、企業側が女性の(無論男性も)労働環境の改善に一顧だにしない現状においては少子化をさらに加速するだけの暴論としか言いようがない。
結局はこの本はこの本が本来否定していたはずの精神論による少子化対策(これまでの全ての少子化対策)を繰り返すだけの効果に終わりそうである。腰砕けの星2つ。
★★★★☆ 2002-06-25 意識の変化と社会の変化
出生率の低下はまだ大きな問題を生んではいない。子供が大人に成るまでには長い時間がかかるからかもしれない。それだけに問題が起きてからでは解決するのに長い時間がかかってしまう。本書は少子化の原因をいろいろな側面からとらえている。特に女性の社会進出や意識変化を要因に挙げている。ほんの少しの男女の意識の違いが少子化の大きな要因となっているところが興味深い。著者は女性であるが、本書を読むと少子化はどちらかといえば女性の方に原因があるようだ。本書の中に女性は日本最後の資産という言葉が出てくるように女性に対する社会環境をもっと考え取り組まなければいけないと思った。
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